こんにちは!
ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ピアノ調律師の吉田玲奈と申します。
ピアノや調律についてご紹介していきます。
今回は、
ピアノの調律の頻度についてご紹介してきます。
調律の頻度
基本的には一年に一回のペースで
ご案内されることが多いのかな?と思います。
ただ、
ピアノの状態やピアノの使用頻度によって、
おすすめさせてもらう調律の頻度が
違うことはご存知でしょうか?
さて、それはどんな時でしょう?
5つのパターンをご紹介します。
①習い事や趣味程度で弾かれるピアノ
1年に1回
使用頻度でいうと、
だいたい1日1時間ほど~2.3日に1回くらい、
お子様の習い事や大人の方の趣味程度の
一般家庭でごくごく普通にお使いいただく程度で
音程が安定している場合です。
お子様が演奏する場合、
間違えた音感が身についてしまったりする
恐れもあるので
定期的な調律を行われることをおすすめします。
②先生や音大生等毎日よく弾くピアノ
半年に1回
弾けば弾くほど弦は緩みます。
日常的に毎日頻繁に弾かれる場合は、
部品の消耗・劣化も早くなるため
半年に1回を目安に、
内部状態をチェックしてもらうのが良いかと
思います。
③ほとんど弾かれないピアノ
1年に1回 OR 2年に1回
ほとんど弾いていないといってもピアノの音は
日々少しずつ狂います。
内部の状態も変化していくので
点検のためにも
上記のペースでされる方が良いです。
のちのちピアノを使用したいとなった時の
ピアノへの負担と費用が抑えられます。
④新品ピアノ
半年に1回
新しいピアノは
弦も新しいため伸びきっておらず、
弦の張力の変化が大きく音程がずれやすいです。
1年も経たずに音が狂ってきます。
音が安定するまでの数年間は
半年に1回の調律をおすすめします。
⑤長らく調律させていないピアノ
半年に1回
改めて調律をしようとしても
調律をするのに時間がかかり
一度調律したところで
またすぐに音が狂いやすいです。
またピアノ内部状態によっては高い修理費用が
必要になったりします。
場合によっては買い替えをすすめられることも。
一度調律しても安定するまでの数年間は
半年に一回程度必要になるので調律は定期的に。
まとめ
ピアノは弾けば弾くほど弦が緩み音が狂います。
また弾かなくても徐々に音は狂うのです。
放置をしてしまったら
なかなか音程が安定しない。
また新しいピアノは弦も新しく、
弦が伸びやすいので
張力の変化が大きく音が安定しない。
状況に応じて調律の頻度は
変わるということです。
大切なピアノのために、
定期調律で音の狂いにくいピアノを目指し
内部の状態を都度チェックすることによって、
ピアノの劣化や不具合を把握でき
対策ができるので
結果長持ちするピアノにつながります。
補足
ピアノを移動した時も、
引越しや、ピアノを譲り受けたりしてピアノを
移動させることがあるかと思います。
そうした場合、
元々あった場所の環境と移動した後の場所の
環境が変わることにより
(温度・湿度が変化することにより)
調律が狂ってしまうため、
定期調律のタイミングでなくても移動して、
新しい環境にピアノを慣らした後
(だいたい1週間以上1ヶ月半以内あけて)
調律をしてもらう方が良いかと思います。
※弾いていて明らかな不具合がある場合は
(音が出ない、変な異音がする等)
早めに調律をする必要があります。