床暖房ってピアノにとってどうなの?
寒い時期になってきましたね。
そんな時、快適に過ごすことができる床暖房。
床暖房を採用されているお家も
増えてきているのではないでしょうか?
ですが、、、
結論からいいますと
ピアノにとって床暖房はよくありません。
なぜ良くないのでしょうか?
床暖房のお部屋にピアノを置くときの対策も
ふれていきたいと思います。
ピアノへの影響
木材や金属、クロスやフェルト類など
ピアノは温度や湿度で
状態が変化しやすい素材が使われています。
床暖房はお部屋が乾燥しやすく
床暖房から伝わった熱によって
木材の反りや部品の収縮が起こり
音程がずれやすくなったり
内部のネジが緩んでしまったり
調整も狂いやすいピアノになってしまう
可能性があります。
過乾燥の影響で音を響かすために
重要な響板という木材部品が割れてしまうという
最悪な事態も。
床暖房対策❶
ピアノの下に敷く断熱パネル
断熱パネルや断熱ボードといわれるものがあり、
アップライトピアノ用とグランドピアノ用、
それぞれ販売されています。
ピアノの下に断熱パネルを敷くことで
床暖房からの直接伝わる熱を軽減させます。
床暖房対策❷
加湿器の使用
部屋全体を適切な温度・湿度に保つことが重要!
温度 15℃~25℃
湿度 40%~60%
床暖房使用の場合乾燥しやすいため
加湿器で湿度を調整していただくことを
おすすめします。
ただ、湿気が多すぎてもまた良くありません。
お部屋の湿度状況を随時確認してみてください!
床暖房対策❸
こまめな定期調律
対策❶と対策❷とお伝えしましたが
完全に熱を遮断することは難しいです。
ピアノの変化に迅速に対応できるように
最低でも年に1回
定期的にピアノのメンテナンスとして
調律をされることをおすすめします。
床暖房を施工する場合①
施工前であればピアノの場所だけ
床暖房設備を敷かないことは可能か
施工を依頼されているところに
ご相談いただくことをおすすめします。
※お部屋に床暖房があることには変わりないので、
乾燥はしますし、ピアノを置く部分だけ敷かないから大丈夫!
ってことでは、ありません。
床暖房を施工する場合②
(床暖房の上にピアノを置いてほしくですが、、、)
(それでも置かれるという前提で)
施工前ピアノの重量的に設置が可能か
床暖房メーカーに確認ください。
ピアノの重量
アップライトピアノ 200㎏~280㎏程度
グランドピアノ 260㎏~500㎏程度
まとめ
ピアノは敏感で繊細な楽器なので
床暖房のあるお部屋にピアノを置く時は
ピアノへの影響を理解したうえで
最新の注意を払って置くことが大切です。
温度・湿度の管理に意識を向けて頂けると◎
いろいろ対策をしていただいて快適なピアノライフを♪
ちなみに、私は、、、(個人的意見)
床暖房のない部屋にピアノをおくことに一票。