ピアノの豆知識 Q.82 鍵盤の配色、今と逆な時代があった!?

こんにちは!
ピアノ調律師の吉田玲奈と申します。
ご覧いただきまして、ありがとうどざいます。
ピアノのちょっとした豆知識を、ちょこちょこ、
簡単にご紹介していくページです。

Q.82 鍵盤の配色、今と逆な時代があった!?

ANSWER

18世紀の
モーツァルトが活躍していたくらいの時期は
鍵盤の色が現在のピアノと
逆の配色のピアノが出回っていました。


所説あり、その一説を
もう少し詳しくご説明します。

話はさかのぼり
ピアノの原型となった鍵盤楽器は
元々は現在と同じ配色でした。

昔、鍵盤の部分は白く塗られた薄い板で
黒鍵の部分は黒檀でできておりました。

だが、問題発生・・・!

白く塗られていた薄い板は
使っていくうちに
だんだんと黒ずんでしまう・・・
白鍵と黒鍵が分かりづらくなっていく・・・

そこで!
代わりに使用されるようになったのが象牙です!
若干黄ばみは出てきますが
弾き心地が良く、鍵盤に最適だったようです。

ただ!
象牙は貴重で高級なもの・・・。

配色を逆にしてコストダウンを!

鍵盤の面積が広く数が多い方を黒檀に。

という説があります。

あと、他の説として・・・

☆演奏する貴婦人の手が白く
美しさが際立つように
☆黒檀の方が象牙より軽いので
鍵盤を軽くするため

☝という理由で
配色を逆にした説もあるようです♪