こんにちは!
ピアノ調律師の吉田玲奈と申します。
ご覧いただきまして、ありがとうどざいます。
ピアノのちょっとした豆知識を、ちょこちょこ、
簡単にご紹介していくページです。
Q.77 グランドピアノの音がなる仕組みって
どうなってるの?

鍵盤を押すことによって
さまざまな部品が連動して動いているのですが・・・
簡単に説明すると☟
鍵盤を押すと・・・
ハンマーが弦が打って音が鳴ります。
それと同時に、
ダンパーが弦から離れ音が伸びます。
鍵盤を離すと・・・
ハンマーとダンパーが元の位置にもどります。
ダンパーが弦を再びおさえることで
音が止まります。
ここまでの説明は
アップライトピアノと同じ!
グランドピアノとアップライトピアノの違いは
弦が水平に張られているかで
差が出てくるかと思います。
それによって
ダンパーの弦のおさえ方も変わってきますし
ハンマーが弦を打つ方向も違います。


弦が水平に張られていることによって
鍵盤を離した後
ダンパーが元の位置に戻るとき
グランドピアノは
自然と元の位置に戻ってくれる
構造になっています。
アップライトピアノは
ハンマーと同じ側で横から止音するので
グランドピアノに比べると
止音性能は低めです。


また、グランドピアノは
ハンマーが弦を打つ時
下から打つので
ハンマーが
自重で元の位置に戻ってくれます。
アップライトピアノは
垂直に張られているので
バネにお助けしてもらっておりますが
グランドピアノに比べると弱いです。
もうひとつ!
グランドピアノには
レペティション機構という仕組みを作っている
部品が付いています。
☟

この部品があることによって
アフタータッチや
完全に鍵盤が戻らなくても連打ができる
構造になっています。