こんにちは!
ピアノ調律師の吉田玲奈と申します。
ご覧いただきまして、ありがとうどざいます。
ピアノのちょっとした豆知識を、ちょこちょこ、
簡単にご紹介していくページです。
Q.85 ピアノの鍵盤数は、どうして88鍵なの?
ANSWER
☟
人間の耳で音程として聴き分けることができる
範囲には限界があり
その音は88鍵あれば、だいたい賄うことができるから。
それ以上鍵盤を増やしたとて
ノイズ音にしか
人間の耳では聴きとることができません。

音楽家たちが、音域を広げて
音楽にもっと表現力をつけたい!と求めた結果、
技術者のおかげで
どんどんピアノの製造技術が上がり
鍵盤が増え、性能が向上しました!
この鍵盤数の年表をみると
ピアノが誕生(1709年)してから
200年も経たないうちに
鍵盤数が一気に増えたのにも関わらず
1890年代以降、増えていないのがわかります。
人間の耳は約20Hz~20000Hzまでの範囲を
聴きとることができるそうです。
ただ!
音程として聴き分けることができる範囲は
約20~4000Hzまで!
☟
ピアノの一番低い音は、27.5Hz
ピアノの一番高い音は、4186Hz
つまり!
88鍵で、ほとんどカバーできているので
それ以上増やす必要がないんですね~。
ちなみに、
モスキートーンは17000Hz前後の周波数をいうらしいです。
雑談ですが、
昔モスキートーンが聴こえるか試すアプリ
一時期流行りましたよね!
やっちゃいますよね、そういうのあると。
88鍵より多い鍵盤のピアノがある!?
有名なのは
ベーゼンドルファーのインペリアル
というコンサートピアノですね。
低音の方が普通のピアノより
なんと!
9鍵多いです!
分かりやすいよう
その9鍵は白鍵も全て鍵盤上面が黒色!
その鍵盤は基本的に
演奏するための鍵盤ではないんです!
音を鳴らした時
弾いていない弦も共鳴しています。
実は、その9鍵の役割は、共鳴することなんです!
他の弦が打たれて音が鳴った時
より幅広く深ーい、豊かな響きを与えてくれます。
