床暖房ってピアノに良くない?

床暖房ってピアノにとってどうなの?

寒い時期になってきましたね。
そんな時、快適に過ごすことができる床暖房。
床暖房を採用されているお家も
増えてきているのではないでしょうか?

ですが、、、
結論からいいますと
ピアノにとって床暖房はよくありません。

なぜ良くないのでしょうか?
床暖房のお部屋にピアノを置くときの対策も
ふれていきたいと思います。

ピアノへの影響

木材や金属、クロスやフェルト類など
ピアノは温度や湿度で
状態が変化しやすい素材が使われています。
床暖房はお部屋が乾燥しやすく
床暖房から伝わった熱によって
木材の反りや部品の収縮が起こり
音程がずれやすくなったり
内部のネジが緩んでしまったり
調整も狂いやすいピアノになってしまう
可能性があります。
過乾燥の影響で音を響かすために
重要な響板という木材部品が割れてしまうという
最悪な事態も。

床暖房対策❶
ピアノの下に敷く断熱パネル

断熱パネルや断熱ボードといわれるものがあり、
アップライトピアノ用とグランドピアノ用、
それぞれ販売されています。
ピアノの下に断熱パネルを敷くことで
床暖房からの直接伝わる熱を軽減させます。

床暖房対策❷
加湿器の使用

部屋全体を適切な温度・湿度に保つことが重要!

床暖房使用の場合乾燥しやすいため
加湿器で湿度を調整していただくことを
おすすめします。
ただ、湿気が多すぎてもまた良くありません。
お部屋の湿度状況を随時確認してみてください!

床暖房対策❸
こまめな定期調律

対策❶と対策❷とお伝えしましたが
完全に熱を遮断することは難しいです。
ピアノの変化に迅速に対応できるように
最低でも年に1回
定期的にピアノのメンテナンスとして
調律をされることをおすすめします。

床暖房を施工する場合①

施工前であればピアノの場所だけ
床暖房設備を敷かないことは可能か
施工を依頼されているところに
ご相談いただくことをおすすめします。

床暖房を施工する場合②


(床暖房の上にピアノを置いてほしくですが、、、)
(それでも置かれるという前提で)

施工前ピアノの重量的に設置が可能か
床暖房メーカーに確認ください。

ピアノの重量
アップライトピアノ 200㎏~280㎏程度
グランドピアノ   260㎏~500㎏程度

まとめ

ピアノは敏感で繊細な楽器なので
床暖房のあるお部屋にピアノを置く時は
ピアノへの影響を理解したうえで
最新の注意を払って置くことが大切です。
温度・湿度の管理に意識を向けて頂けると◎

いろいろ対策をしていただいて快適なピアノライフを♪

ちなみに、私は、、、(個人的意見)
床暖房のない部屋にピアノをおくことに一票。